ロゴマークは、社名をはじめ様々なメディアで繰り返し使えるように、一般的には印象的かつシンプルな形を採用しています。きみどりデザインでも、そういったロゴ、タイポグラフィをいくつか作成させて頂きましたので、過去のお仕事として紹介させていただきます。
こちらは、「きみどりデザイン社用車」やら、私が普段乗るスクーターやらの面倒を見て貰っている、名古屋市港区のwelldさんから頂いたロゴ原案のイラストです。
welldさんのお友達の方が作成されたものだそうです。デザイン的にとてもユニークな処理がなされており、このままでも充分使えそうな気もしますが・・・
しかし、「もうちょっとスッキリ読みやすく、そしてカッコ良くして欲しい」という意見にプラスして、きみどりデザイン的なテイストもちょっとだけ入れさせてもらい、リファインすることにしました。
まずは落書きなんかもしつつ、手書きでイメージを固めて行きます。原案の面白い部分は出来るだけ残す方向で、でもスッキリな方向にまとめて行けるよう、形を探ります。
最初からPC上でデータ化した方が効率が良いという方もいらっしゃいますが、私の場合は手描きで形を探った後に、一気にデータ化する方が時間的に早いことが多いです。やり方、進め方は人それぞれ、ということでしょうね。
welldさんは、イタリア製のスクーター、ベスパも販売しています。修理やカスタムも得意なショップですが、そういった雰囲気がロゴを見て伝わるように、勢いのある形に仕上げていきます。
ぶっちゃけ、ベスパ屋さんってイタリアンなメーカーのロゴ書体をそのままパクってるところが結構あるんですが、それではあまりにもオリジナリティに欠けるし、何よりパッと見で「welldのロゴだ」と認識してもらえません。
ここにアップしたのは一部ですが、実際はもっと沢山描いては直し、と試行錯誤を繰り替えしています。
そうしてできあがった形をスキャナでデータ化し、イラストレータやCorel Drawなどのドロー系ソフトでトレスして、アウトラインデータ化します。
この段階で一旦確認してもらい、多少の修正指示を受けました。次は修正指示に基づき、形を変えて行きます。
ここからは、PC上でデータを修正していく作業になります。ベジェ曲線をアレやコレやと修正していきますが、一カ所の形を変えたら、他の曲線と自然に繋がるように各部の修正も同時に行っていきます。バランス取りがうまくいってないと、流れるような曲線に不自然な場所が出来てしまいます。筆記体のような勢いのあるロゴなので、こういった点には細心の注意を払いました。
数度の細かい修正の後、完成したロゴがこちらです。当初のイラストにあった蜂の顔は、小さくした時にどうしても読みづらくなるのであえて無くし、「読めるロゴ」としています。
一見、ただのベスパロゴアレンジに見えるかもしれませんが、実はwelldさんの趣味嗜好が随所に盛り込まれたオリジナルのロゴとなっています。
どの部分が何を意味しているのかは、お店に行って直接聞いてみてくださいね☆
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今回の様に、「既存のロゴマークを改変したい」「イチから新しいロゴ、タイポグラフィを創りたい」という方、まずはお気軽にご連絡を。
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