古虎キット

アテクシ純正好きではありますが純正原理主義者ではありませんので、その人の乗り方に合わせてフルトラ点火キットを組んだり、大容量の発電機に交換したり、ヘッドライトをHID化したり燈火類をLED化したりするのは自由にすれば良いんじゃね派でございます。

とはいえ「あんなに調子の出なかった旧車の◯◯がフルトラキットをポン付けするだけで見違えるほどツキまくりに!みるみる腹筋が割れ、ギャンブルは連戦連勝、自信を持って水着を着られるようになり、ナント皆憧れのあの子とお付き合い出来ることになりました!」とは絶対ならないのが世の常。どうしてイグニチオン(Ignition)しないのォーッ!!と実際に叫びつつフルトラ化で調子出ないときの対処、みたいなのもそれなりに経験したので、ちょっと書いてみたり。

  • 点火が安定しない
  • バッテリー消費がエグい
  • ボックスが死ぬ

この辺は発電系がアレです。バッテリーの電圧足りてないとかも影響します。発電系もコミコミセットだと問題ないですが、発電系が古いままだと発電が消費に追い付いてない場合もあります。その辺もごっそり新品に換えるか、泣く泣くポイント式に戻しましょう。

オッチャンはボイヤーしか触ったことないのでそれが基準になりますが、通常のポイント式だと7Vもあれば何とか火が飛ぶけども、ボイヤーはだいたい10V台に落ちた所で火が飛ばなくなります。バッテリーの状態が良くないとキーオンにした状態で10V前半くらいまで電圧落ちる事があるので、その場合はバッテリーを新品に換えるか、泣く泣くポイント式に戻しましょう。

ボックスが死ぬのはほぼほぼ過充電です。電圧測って15Vとか出ちゃう奴はレギュレーター死んでます。開放型バッテリーだとそれでもガンガン充電してバンバン放電、ポイントもバッチバチに火を飛ばしますが、電子機器類には致死量の電圧です。特に英車はレギュレターを装備しておらず過電圧にはツェナーダイオードで対処してるのが初期状態ですが、ツェナーは正確に上限電圧を設定出来るものではないので、充電系はそのままで点火だけフルトラ化とか危険すぎます。
ボイヤーは定常で14V出てる状態でも危険だったはず。電圧測って危険域に達してるようならレギュレーターをIC型に換えるか、泣く泣くポイント式に戻しましょう。

他は配線が劣化してて発電系がロス多いとか、コイルを別に仕立てたときに抵抗値があってなくて次々パンクするとか、色々見ましたけどどれも「こっちの方が安くね?」みたいな感じに「予算の自己流ダイエット」をしたときにトラブルが出るような感じでした。素直にキットが指定する物を使えってことですね。ハイ。

散々書いて来ましたがアテクシも最初のトラでボイヤー使ってたんでいい面も体感しとります。アイドリングから安定するし、何しろ点火が強くなるんで低回転からトルク感がもりもり増えるんですよね。エンジンに掛かる負担も減るんじゃないかなと思う位。ボックスが死んだら一巻の終わりですけど。

ポイントは調整がクッソ面倒臭いのを除けばトラブル対処も楽だし部品も安い、フルトラキットはいざというときに現場修理が利かないけど普段はメンテナンスフリー、というようにそれぞれ一長一短あります。それぞれ知った上で選択するのはエエんじゃなかろかと。

えっ私?ウチにはシベリア抑留から戻らなかった祖父の遺言に「オートマティックピストルと女、それに後付フルトラキットは信じるな」という項目があるので使えないんですぅー(しろめ)

古虎キット」への2件のフィードバック

  1. 電制点火は完全に理解の範疇を超えてしまうので結局つけませんでした。
    つけた方が安定したのかもなぁー。

    あ、GSスゲエ楽です…早く免許とりゃよかった

  2. 汎用電子制御点火装置、通称フルトラ点火キットですが、安定はしたかもですが発電容量が200Wまでアップしとるのでエンジンパワー食われてちょっと上伸びないとかそういうネガ部分もあったんじゃないかなーとも。
    ウチのはポイントで快調にブリブリ走ってますんで、638のキモはバッテリーなんじゃないかなあと思ったりしとります。

    GSうらやましいですなあ!私も色々落ち着いたらまたBMW乗りたいです。Rシリーズは重いのでF800Sとかが良いなあ

    余談ですがmucchi師のブログにコメントしたい!と思ったら何やら禁止キーワードが含まれているということでコメント出来ませんでした(涙)怪しそうな半角英数やカタカナ表記なんかは全部外してみたんですが結果は同じく…

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