英車こわい話

今のLucasとHepoliteはwasselが親会社で、そのWasselは台湾の旧車部品リプロダクトを生業とするEmgoの英国欧州総代理店かつ台湾の旧車用ピストンメーカーJccの親会社なわけですが、そういった絡みもあって現在のLucasにはEmgoの、HepoliteにはJCCの部品がそれぞれ使われてるぞい
つまり、どっちも台湾製

wassel名義で出てるアマルキャブのコピーもいいとこ台湾中国製だろうなあ
コストが劇的に違う以外では英国製も中国製も仕上がりに大差ないし

私が旧トラを選んだ理由というのはカッコイイから、というのが第一義にあってソレ以外の何物でもないのだけど、乗ってるウチに得られた英国旧車の利点つーのは「高速道路を故障のリスクなく90km/h巡航できる性能があって」「そこから安全に止まれる車体とブレーキの性能があって」「そこそこ安い」だったのだけど、そっから20年経つ間に高速道路の制限速度が概ね100km/h、一部区間では110km/hまで引き上げられることになって、巡航速度の差がますます開くことになるのと、軽自動車含め自動車の走行性能が以前より更に向上して、全般に巡航速度が速くなってるのを考えたら、高速道路を気軽に利用できる英国旧車、という図式はもう当てはまらなくなりつつあるなと思っております。それに部品も随分高くなっちゃったしね。20年前はアマルキャブなんか(通貨格差の加減もあって)1.5万円位で買えたんだけど、同じ物が今買うと2.5万円位になっちゃうしね。
正直、大枚はたいて買う程の価値があるか?という気がしないでもないし。

それに、例の学校を卒業した人達が幅を利かすようになってから、英国旧車道みたく「お作法が大事な世界」になっちゃった感がすごくて息苦しいというのは何度も書いてる通り。乗ってる人達の世代が変わったってことなんだろうなあ。